就職活動時期は大変だった。どの企業も私を評価してくれ、なかなか落ちないのだ。二次三次最終と面接が延々と続く。
私は研究室に所属しているが、面接続きで自分の実験もできず、3月中旬から4月終わりまで、ほぼ毎日どこかで就職活動があった。
結局第一志望の企業から内定をもらい就職活動を終えた。本当に就職氷河期と揶揄されるような時代なのか?同じ研究室の同期は何社も受け、落ち、そしてまた志望する企業を探す作業に戻る。精神的にヤケになる者も出てきた。私との違いは何なのか?
企業は受験者の【個性】を見る。この【個性】とは、先天的なものではなく、後天的に鍛えて身につける、行く手に立ちはだかる困難な課題を解決する力だ。課題への取り組み方は個人で異なる。時間も違えば、方法も結果も十人十色だ。
【個性】は、子供の頃から自分の課題に真摯に向き合い、解決する経験を積まなければ身に付けられない。
私は【個性】を榎本先生の下で確立した。先生は、課題を解決するのに制約がない。
苦手分野の国語は毎日模試をした。問題は全て先生が揃えてくれた。点数が凹んだら直ちに作戦会議だ。受験勉強で、知識が足りない時は知力を振り絞って理解に努め、気力に欠けていると認識したら精神を昂らせ、状況に応じて課題に取り組み、成績を伸ばしていった私にとって、面接は自慢大会だった。
面接官は私の受験時代の苦労や経験を、重箱の隅をつつくように聞いてくれ、私が答えると感心し聞き入って下さった。実際それで面接は簡単に合格できた。
私は受験勉強で、他人が到底手の出せない力で真正面から課題を解決してきたのだ。鍛え抜いた【個性】が他人に負けるはずがない。受験の熱い経験は、本気を飛躍させ、想像できない域まで到達させる。就職活動で己の人生を堂々とアピールできる濃い経験をし【個性】を磨き抜きたい人は今を頑張れ。
宮崎大宮高校⇒一橋大学出身の
榎本塾長の教え子の方から頂いたメッセージを
一部抜粋したものです。
個性とは何なのか。受験勉強とは何なのか。
その本質を見極めて、また今日から頑張りましょう。
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